川西ストーリー⑩建築士「坂井 達哉(さかい たつや)さん」

かわにし音灯りで音班リーダーをされている、坂井さん。街づくりに関わるきっかけが何だったのかをお聞きしました。

住む人の暮らしをつくる。
家は、人を守るモノ。
心地よく過ごせることに力を入れている。
それは、もちろん当たり前のことなんだけど、実直に真摯に僕がコツコツ向き合っていきたいことでもある。

モデルハウスは、つまらない

普通モデルハウスは、古くなると売ったり建て替えたりする。
「古くなるとさようなら」というのが、もったいない。
そこで、はじまりの杜を作りました。
1階は、パスタ屋さんとフリースペースとしリビング風のギャラリー。
2階は、レンタルスペース。
習い事のお教室や地域の方の交流スペースとして活用してもらっている。
地域の人が、自分から場所を作っている。街づくりそこに行きつくと思った。

本当に感動したものは、目に焼き付けたい

仕事柄、写真を撮る機会もあり、撮ること自体は好きですが
プライベートでは、あまり撮りません。
構図的に水平・垂直に撮りがちなので、感情的な写真が撮れないから。
柱が5本あったら、5本とも映るように撮れと指導されたことが、身に沁みついているからですね。

お金のためだけに仕事をしたくない。
もちろん生活するためには、お金が必要だし大事。
だけど、楽しいことややりがいを優先したい。

軽い気持ちで入った「かわにし音灯り」

2021年のかわにし音灯りは、「情熱の光」でした

2016年から参加しているかわにし音灯り。
もともと友人がかわにし音灯りスタッフのミーティングに行くので、軽い気持ちで僕も行ったらいつの間にかメンバーになっていた。
かわにし音灯りを知らずに、メンバーに入ったのは珍しいみたい。

楽しいからやるし続ける

生まれも育ちも川西市。
今後も残ってほしい街。
みんなの遊びの一環としてイベントをしたい。
かわにし音灯りがあるから帰る。」
川西市の同窓会として、成り立てばいい。
写真をキャンドルシェードに巻くと、川西へ帰ってきた。自分がここにいるとわかってもらうメッセージにもなる。

かわにし音灯り立ち上げメンバー

創設者のクライマックスを3年ともにした。
市民の力でなりたつイベントをなくしては、ダメだと思い
「イベントを継いでみよう」と一歩ふんだのが、僕だった。
音班のリーダーをすることになったが、他のメンバーが支えてくれたことで成り立った。

イベントをなくしたくないからやる

あくまでも仕事がメインなので、平日の日中に動けないこともある。
かわにし音灯りは市民がボランティアで作る。
共にやっていきたいという想いがあるから成り立つ。
あり続けるたいせつさ。

オンラインは、つまらない

かっちりのミーティングをするときに、一人ずつしかしゃべれないのがいやだ。
もっとワチャワチャっと話をしてミーティング自体をたのしみたい。

かわにし音灯りの代表は、スゴイ

僕が尊敬できる人。
商工会メンバーも代表の榎本さんの人望で集まってくれたと思っている。
敬意を払うきっかけになったのは、オンラインでかわにし音灯りしたときだ。
だれも何にもしていない時に、雨で消えていったキャンドルにチャッカマンで火を一人で黙々とつけていた。
この行動を見たからこそ、「この人が代表なら一緒にできる」「彼を支えたい」と思えた。

かわにし音灯りは、市民単位の戯れ

良くも悪くも市民が主催して作り上げる、イベントを開催していく大変さをやっているからこそ感じる。
2021年は、だれが見ても成功で、達成感もあった。

仕事から活動が派生している

家を作ることは、拠点を作ること。
住んでいる街は、楽しい方がよくない?
そして、川西は面白いことをやろうという人が多い。
きっと何もないからと可能性を考えるから。
住むには、ちょうどいい。

家のことをあらためて考えてほしい

一生のうちにとても高い買い物だし、建ててからやり直すって気軽にできない。
でも、みんながその時の感情で自由に建てている。
個性かもしれないが、街並みがバラバラなのは少し切ない。
でも、川西には古きよき家が今も残っている。そこがいい味を出している。

遊んでいた山が中学で家に変わった

木が切られ、47軒の家が建った。
たいせつな山がニュータウンの絵面にかわりさびしくて、ショックだった。
将来、そこを買い取って山に戻したいくらい。

今、考えると
小さくても良いから、家の間を歩く人も楽しめる街並みを作りたい。
家って大事だと伝えられるのではないかと思った。

建築で何ができるのか?

愛用のiPadには、木への家へのお客様への想いがいっぱいつまっている

古くなってもカッコいい、受け継いで何代も使える家が理想。
家づくりは一生満足しない。
ライフスタイルがかわる、変化する家づくりだから。

木にこだわる家づくり「木(こ)だわり」

日本の木はとてもいい。
家の周りに生えている木が風土にあう。
僕らと建てたいと言ってくれた人に全力で尽くす。
住む人がどんな人かわからないと、図面が書けない。
イメージの共有をしないと、どんな生活をおくっているかわからないからだ。
お客さんといっしょに家づくりをすると、家を作った後の方が長い付き合いになる。

だからこそ住んでいるところを楽しくしたいと僕は、動いている

【今後のスケジュール】
かわにし音灯り

https://otoakari.com/
2022年11月5日(土)
場所:キセラ川西せせらぎ公園

株式会社 坂井建築事務所

所在地:兵庫県川西市鼓が滝1-20-27
TEL / FAX:072-774-3737 / 072-774-3838
事務所開設 1983年(昭和57年)

はじまりの杜

所在地:川西市鼓が滝1-21-15
電話:072-774-3737

●かわにし音灯り

音灯りインスタグラム
https://www.instagram.com/kawanishi_otoakari/
Facebook
https://www.facebook.com/otoakari/

インタビューありがとうございました。

かわにし音灯りのスタッフとして止まっているのを見たことがない坂井さん。ゆっくり話ができ、ひょうひょうとした表情の下の熱い想いが聞けたのが、とてもよかったです。せっかく住むのであれば、じっくり家のことを考えてほしいと言われて、リフォームするときには、ご指名させていただこうと秘かに思いました。
若い世代が川西をたのしくしようと動いてくれていることで未来が明るく感じられました。

シュシュ

女性らしく、わたし目線で川西市の「かわいい」「きれい」「オシャレ」「美しい」を切りとります。

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